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オンラインワークショップにおける自己内対話と協働の意義と方法【資料】

オンラインワークショップにおける自己内対話と協働の意義と方法-資料

日本大学文理学部教育学科発行
『Society5.0 に対応する学校教育に関する基礎的研究
−日本大学文理学部人文科学研究所共同研究(第五次報告書)−』投稿中

    若者文化研究所 西村美東士


自己内対話の時間分析


 筆者は、対面式の1コマのクドバス授業の教師と学生の170件ほどの発言とそれに伴う空白無音時間の記録(筆者のホームページに詳細を掲載)を、図1のとおり分析した。
出典:西村美東士 2006 「出産・子育ての自己決定能力を育む大学授業の方法と効果−女子学生(未来の母親)の社会化を支援する技法」聖徳大学FD紀要『聖徳の教え育む技法』1号。




出産自己決定のための「能力リスト図」作成ワークショップ(対面)の進行

出産自己決定のための「能力リスト図」作成ワークショップ(対面)の成果





第一印象ゲーム


 ワークは図2のようにGoogleドライブのスプレッドシートを利用した。口頭だけでなく、それぞれの人が自分についてどのように回答したかを各人のタブで確認することができる。





第一印象ゲームの説明

オンラインクドバス


 クドバス(CUDBAS=Curriculum Development Method Based on Ability Structure)(森和夫、1991)では、職業人が必要と感じている当該現場での能力をすべて(能力カードとして)リストアップし、それらを帰納法的に(いくつかの仕事カードとして)構造化するため、全体像を把握することができる。

出典
森和夫(1991)「職業能力の分析に基づく職業教育カリキュラム開発の方法−CUDBASの原理と企業内教育指導員養成カリキュラム開発への適用」『職業訓練大学校紀要』第20号B, pp. 49-68。
自著 西村美東士 2005 「クドバスを活用した子育て学習の内容編成−高校生の子をもつ親のために」聖徳大学生涯学習研究所紀要『生涯学習研究』3号。



公立小学校PTA役員の必要能力クドバスワークショップ(オンライン)の分析対象


上の「職業人像」に基づいて、下のカードを自己内対話で書き込む。



公立小学校PTA役員の必要能力クドバスワークショップ(オンライン)の各学生のカード


上の各自のカードを、全員で見守りながら、スプレッドシートの下方に設けた枠に協議して分類する。その結果が次のチャートである。



公立小学校PTA役員の必要能力クドバスワークショップ(オンライン)のチャート


自己相対視トレーニング


 元のスプレッドシートは次のとおり。




文献


西村美東士書評 市川力、井庭崇 2022 『ジェネレーター〜学びと活動の生成』学事出版。
森和夫(1991)「職業能力の分析に基づく職業教育カリキュラム開発の方法−CUDBASの原理と企業内教育指導員養成カリキュラム開発への適用」『職業訓練大学校紀要』第20号B, pp. 49-68。
西村美東士 1996 「生活講座−ネットワークのつくり方」山本慶裕編『学びのスタイル』玉川大学出版部。
西村美東士 2000 「ワークショップ型授業の構成要素とその効果−学生の自己決定能力を高める授業方法」大学教育学会『大学教育学会誌』22巻2号。
自著 西村美東士 2005 「クドバスを活用した子育て学習の内容編成−高校生の子をもつ親のために」聖徳大学生涯学習研究所紀要『生涯学習研究』3号。
西村美東士 2006 「出産・子育ての自己決定能力を育む大学授業の方法と効果−女子学生(未来の母親)の社会化を支援する技法」聖徳大学FD紀要『聖徳の教え育む技法』1号。
西村美東士、林史典、清水英男、長江曜子、斉藤豊、齊藤ゆか 2012 「生涯教育文化学科キャリア教育におけるICT利用の効果 ―自己内対話と相互関与を相乗的に深める方法」私立大学情報教育協会『ICT利用による教育改善研究発表会資料集』
若者文化研究所ホームページ
若者文化研究所ホームページ 「ICTセンター」
若者文化研究所ホームページ 「生涯教育文化学科ワーク・ゲーム集」




オンラインワークショップ追加


価値観ゲーム

異なった価値観と出会い、共感するおもしろさ−『価値観ゲーム』
 参考 坂口順治「実践・教育訓練ゲーム」日本生産性本部
 2021年12月13日改訂作成 西村美東士
スプレッドシート上に以下の枠を人数分並べる。
価値観


結婚相手

職業選択

愛のかたち

フォーカシング技法を活用して、自己の「イメージ」を焦点化して明確にする

 池見陽は「フォーカシング」という心理療法について次のように述べている。「自分の内側に感じられる『心の実感』に触れ続け、それが開かれるとき、アタマの知識を超える知恵が現れてくる。心理療法では、このようなプロセス、つまり実感からの発見や気づきがあるからこそ、成長や創造的な問題解決が可能なのである」。
 ここで『心の実感』は「フェルト・センス」と呼ばれる。池見は、絵画を用いての集団でのフォーカシングに触れ、個人的変化を促進する「心の構え」として、「具体性」「間」「優しさ」の3つを挙げている。
(池見陽 1995 『心のメッセージを聴く−実感が語る心理学』講談社)
西村美東士 2001 「親子関係における気づき過程とその支援−公開講座による子育て支援の実践」徳島大学大学開放実践センター『徳島大学大学開放実践センター紀要』12巻、pp.71-95。


そこで、スプレッドシートに次のような枠を設けて、学生に書き込ませることにした。


バナースペース

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